スポーツインストラクターには種類がある?仕事内容やトレーナーとの違い
2025.06.03

スポーツインストラクターは、トレーニングマシンを使った指導やスタジオレッスンなどを通して、お客様の健康や美容をサポートする仕事です。
ジムインストラクターやヨガインストラクター、ボクシングインストラクターなどの種類があり、どの職に就くのかによって、具体的な業務内容が異なります。
この記事では、各インストラクターの種類と仕事内容についてまとめました。また、スポーツトレーナーとの違いも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
スポーツインストラクターとは?
スポーツインストラクターとは、トレーニングやスポーツに関する知識や指導技術を持つ仕事を指す言葉です。運動指導を通して、健康維持・筋力アップ・ダイエット・怪我予防など、施設利用者の目的達成のサポートをおこないます。
また、体の動かし方をただ教えるだけでなく、継続するモチベーションを維持するための精神的なサポートも重要な役割といえるでしょう。
主な業務には、トレーニングの指導やスタジオレッスンの実施などがあり、インストラクターの種類や就職先によって、具体的な仕事内容は異なります。
スポーツインストラクターとスポーツトレーナーの違い
スポーツインストラクターに興味のある方の中には「スポーツトレーナーとの違いは?」と疑問を抱いている方もいらっしゃるかもしれません。両者の大きな違いは、サポートする対象者と内容にあります。
スポーツトレーナーは、主にアスリートやプロのスポーツ選手を対象に、コンディショニングや体づくり、パフォーマンスの向上をサポートする職種です。トレーニング指導以外に、健康管理や栄養指導、メンタルケアをおこなうこともあります。
一方、スポーツインストラクターは、年齢や運動経験、体力レベルの異なるさまざまな方々に運動の技術指導をおこないます。安全に楽しく体を動かせるようサポートしながら、ボディメイクや体力向上などの目的達成のお手伝いをします。
スポーツインストラクターもスポーツトレーナ-も、なるために特別な資格を取得する必要はありません。ただし、とくにスポーツトレーナーの場合、理学療法士や柔道整復師といった国家資格を持っている方が多いといえるでしょう。
スポーツインストラクターの種類
スポーツインストラクターの種類はたくさんあります。ここでは、代表的なものをご紹介します。
ジムインストラクター

ジムインストラクターは、スポーツジムやフィットネスクラブの利用者が安全かつ効果的に運動できるようサポートする仕事です。
主な仕事内容としては、トレーニングマシンの使い方を指導したり、一人ひとりに合った運動メニューの作成をしたりすることが挙げられます。
その他、以下の業務をおこなうこともあります。
- トレーニングマシンの点検
- ジムフロアの巡回
- 環境管理(清掃など)
- 受付・見学対応
- 利用者の入会手続き
ジムフロアの巡回時には、利用者が正しいフォームで安全に運動しているか確認したり、マシンの使い方に困っている方へ声をかけたりすることも重要な役割です。
また、施設によっては、ヨガやダンスなどスタジオレッスンのインストラクターを兼任するパターンもあり、幅広い知識やスキルが求められる仕事です。
ヨガインストラクター

ヨガインストラクターは、スタジオレッスンを通して、ヨガの呼吸法やポーズ(アーサナ)の取り方を伝える仕事です。ヨガには、初心者向けの易しい動きから、上級者向けの筋力と柔軟性が求められるポーズまでさまざまな種類があります。
そのため、それぞれのレッスンには事前にレベル設定がされており、参加者に合わせた無理のないレッスンを提供する必要があります。
また、多くの場合、レッスンはグループ形式でおこなわれるため、インストラクターは、お手本を見せるだけでなく、参加者一人ひとりのフォームをしっかりと確認し、正しいフォームへと導くスキルが求められます。
なお、勤務する施設によっては、室温を高めに設定した環境でおこなうホットヨガのレッスンを担当することもあります。
ピラティスインストラクター

ピラティスインストラクターは、ピラティスのレッスンやマンツーマン指導をおこない、参加者が効果的に体を動かせるようにサポートする仕事です。
ピラティスはもともとリハビリを目的として開発されたエクササイズです。体の深層にある筋肉、いわゆるインナーマッスルを鍛えることで、体幹の強化や姿勢の改善、バランス感覚や柔軟性の向上を目指します。
近年では、ボディメイクや健康維持を目的にピラティスをはじめる方も増えており、ピラティス専門のスタジオも登場しています。
ちなみに、ピラティスには、マットの上でおこなう「マットピラティス」と、リフォーマーと呼ばれる専用の器具を使った「マシンピラティス」の2種類があり、スタジオによって、導入されているプログラムは異なります。
ダンスインストラクター

ダンスインストラクターは、バレエやジャズをはじめとしたさまざまなダンスの踊り方を指導する仕事です。一口に「ダンス」といっても、そのスタイルは多岐にわたり、動きや表現方法が異なります。
フィットネスクラブのスタジオレッスンで実施されているダンスの例をご紹介します。
- バレエ
- ジャズ
- ヒップホップ
- フラダンス
- ストリートダンス
- フリースタイル
- ベリーダンス など
どのジャンルのレッスンがおこなわれているかは施設によって異なります。
また、ダンスインストラクターとして活躍しているのは、特定のダンスを長く続けてきた経験者や、ダンサーとしての活動実績を持っている方が中心です。現役のダンサーが、指導者となっているパターンも多く見られます。
ボクシングインストラクター

ボクシングインストラクターの仕事は、その名の通りボクシングの指導をすることです。競技のためのトレーニングを希望する方だけでなく、運動不足解消やダイエットを目的とした初心者に向けて、レッスンをおこなうこともあります。
近年では、ボクシングの動作をとりいれたエクササイズも登場しています。例えば、音楽に合わせてパンチやキックなどの動きを繰り出し、楽しみながら体を動かすグループレッスンや、サンドバッグやミットを使ったより本格的なトレーニング形式のレッスンを実施しているスポーツジムやスクールもあります。
このようなプログラムは、ボディメイクやストレス発散、体力の向上などにも効果あるため、年齢や性別を問わず幅広い方から注目されています。
エアロビクスインストラクター

エアロビクス(エアロビ)は、有酸素運動を通して、運動不足の解消や脂肪燃焼、体力アップなどを目指すエクササイズです。
エアロビクスインストラクターは、動きを実践しながら、参加者が安全かつ効果的に体を動かせるようにサポートします。そのため、明るい笑顔だけでなく、場の空気を盛り上げるための高いコミュニケーション能力が求められます。
なお、エアロビクスのレッスンには、いくつかバリエーションがあります。例えば、基本ステップがメインの初心者向けクラスや、ダンス要素を取り入れたレッスン、筋力トレーニングの動きが多く組み合わさったプログラムなどが見られます。
スイミングインストラクター

スイミングインストラクターは、泳ぎ方の指導やプールの監視、清掃などの業務をおこないます。子どもの習い事というイメージがあるかもしれませんが、実際には幅広い年齢の方が泳ぎ方を学んでおり、担当する年齢層は働く施設によって異なります。
レッスンの参加者に楽しく泳ぎ方を身に付けてもらうことはもちろん、プールという特殊な環境であることから、安全面への配慮も非常に重要です。泳ぎの知識・技術や指導力に加えて、観察力やコミュニケーション能力も求められる仕事といえるでしょう。
担当していた生徒から「前より長い距離をクロールで泳げるようになった」「おかげで水が怖くなくなった」などの喜びの声を聞ける点は大きなやりがいのひとつです。
リハビリインストラクターとは?

リハビリインストラクターは、運動指導を通して、加齢や怪我、疾患などにより以前のように体を動かせなくなった方々をサポートする仕事です。
この項目では、リハビリインストラクターの仕事内容や他のインストラクターの違いについてお伝えします。
リハビリインストラクターの仕事内容
リハビリインストラクターは、医師や理学療法士と連携しながら、身体機能の回復・維持を目的とした個別トレーニングやグループレッスンをおこないます。
利用者の状態によっては禁忌動作があるため、一人ひとりの体の状態を把握し、臨機応変に運動内容や強度の設定をすることが求められます。転倒のリスクにも注意しながらサポートするため、安全管理の意識も必要不可欠です。
人によっては身体が思うように動かせなくなったことで、自信を失くしていたり、落ち込んだりしている方もいらっしゃいます。そのような方の気持ちに寄り添いながら、思いやりの心を持って接することのできる人にぴったりの仕事です。
また、勤務先によっては、利用者のご自宅から施設までの送迎や体調(バイタル)確認、体力測定や清掃、事務作業など幅広い業務を担当することもあります。
リハビリインストラクターと他のインストラクターの違い
リハビリインストラクターと他のインストラクターの違いは、担当する方の目的にあります。
リハビリインストラクターがサポートするのは、病気や加齢、疾患による身体機能の低下からの回復や、機能維持を目指す方々です。そのため、運動に関する知識だけでなく、生活と身体機能の関連についても深い理解が求められます。
例えば、自宅に段差がある方には、大腿四頭筋を鍛えることで足の上げやすさを改善し、転倒リスクを減らすためのサポートをおこないます。
また、円背(脊柱が前に丸まっている状態)の進行により骨盤が後傾し、足が出にくく転倒しやすい姿勢になっている方に対しては、腸腰筋をほぐして柔軟性を高めるとともに、中殿筋を鍛えることで、立位バランスを整えて歩幅を広げるようなトレーニングを実施します。
このように、リハビリインストラクターは、利用者それぞれの状態と生活環境を正確に把握した上で、適切なトレーニングメニューを提供します。その結果、「以前よりも椅子から立ち上がりやすくなった」「長く歩けるようになった」など、利用者の体に変化があったときには、大きなやりがいを感じられるでしょう。
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