スポーツインストラクターの就職先は?活躍できる場所や役立つ資格
2025.06.06

スポーツインストラクターの主な就職先としては、スポーツジムやフィットネスクラブ、ダンス教室やスイミングスクールなどが挙げられます。
しかし、インストラクターが活躍できる場所はそれだけではありません。公共の体育館や介護施設などさまざまな場所で働くことが可能です。
今回は、スポーツインストラクターが勤務できる施設をまとめました。また、スポーツインストラクターのなり方や、持っていると役立つ資格についても解説します。
目次
スポーツインストラクターの就職先・活躍できる場所
スポーツインストラクターの就職先は、スポーツジムのほか、ヨガスタジオやスイミングスクール、公共の体育館など多岐にわたります。
スポーツインストラクターには種類があるため、どのインストラクターを目指すのかによっても就職先が異なると考えましょう。この項目では、代表的な就職先をご紹介します。
関連記事:「スポーツインストラクターには種類がある?仕事内容やトレーナーとの違い」
スポーツジム・フィットネスクラブ
スポーツジムやフィットネスクラブは、スポーツインストラクターの就職先としてもっともイメージしやすい施設です。多くの場合、社員の他にアルバイトや業務委託(フリーランス)のスポーツインストラクターも活躍しています。
社員として勤務する場合は、運動指導の他、接客やアルバイトの管理、事務作業など施設運営にかかわるさまざまな業務を担当するケースが多く見られます。業務範囲は就職先の施設によっても異なるため、あらかじめ確認しておきましょう。
なお、スポーツジムとフィットネスクラブの違いは、以下の通りです。
スポーツジム | 筋トレやランニングなどの運動ができるマシンが揃った施設 |
---|---|
フィットネスクラブ | トレーニングマシンに加え、屋内プールやスタジオなどを備えた複合施設 |
一般的には、フィットネスクラブの方が規模は大きく、幅広いサービスを提供しています。
ヨガスタジオ
スポーツインストラクターの一種であるヨガインストラクターの主な就職先は、ヨガスタジオです。大手のヨガスタジオは日本各地に複数の店舗を展開しており、定期的に新卒・既卒のインストラクターの募集をおこなっています。
ただし、社員として勤務する場合でも、一日中ヨガのレッスンだけをおこなうわけではありません。受付対応・見学対応や入会手続き、スタジオの清掃など、幅広い業務をこなしながら、レッスンも担当するパターンが一般的といえるでしょう。
なお、通常のヨガに加えて、温度や湿度を高めた空間でレッスンをする「ホットヨガ」を専門に提供しているスタジオもあります。
ピラティススタジオ
ピラティスインストラクターの主な就職先は、ピラティス専門のスタジオです。
ヨガスタジオに勤務する場合と同じく、レッスンの他に受付業務や事務作業などを兼任するケースが多いため、あらかじめ業務内容をしっかりと確認しておきましょう。
なお、ピラティスは、大きく以下の2種類に分かれます。
マットピラティス | マットの上で体を動かす |
---|---|
マシンピラティス | 専用の器具を使って体を動かす |
どちらのレッスンを提供しているかは、スタジオによって異なります。
習い事教室(スクール)
スポーツインストラクターは、子どもや大人を対象とした習い事教室(スクール)でも活躍しています。例えば、以下が挙げられます。
- スイミング
- ゴルフ
- テニス
- スキー
- エアロビクス
- ダンス など
対象となる年齢やジャンルにより指導方法は異なるものの、いずれの場合もコミュニケーション能力や、安全管理への高い意識が求められるでしょう。
また、子ども向けの教室では、運動能力の向上だけでなく、礼儀や協調性、自主性などを育むことを大切な指導内容のひとつと考えているケースもあります。
体育館や公民館などの公共施設
スポーツインストラクターは、民間企業だけでなく、市町村が運営する体育館や公民館などの公共施設でも活躍することが可能です。このような施設は地域の住民に向けてさまざまな教室を開催しており、その講師を募集していることがあります。
例えば、ヨガやストレッチ、体操やエクササイズなどの教室が挙げられます。
ただし、雇用形態は正社員ではなく、業務委託契約を結び、「レッスン1本あたり〇円」といった形で報酬を受け取るケースが一般的です。
地域に貢献したい方や、住んでいる市町村に根ざした活動を希望する方にとって、魅力的な活動方法のひとつといえるでしょう。
介護施設・医療機関
スポーツインストラクターは、介護施設や医療機関といった福祉・医療の現場でも活躍しています。このような施設では、高齢者やリハビリをしている方を対象に、身体機能の回復や維持を目的とした運動指導をおこなっています。
例えば、一対一でのリハビリトレーニングやグループレッスンをおこない、無理なく体を動かせるようにサポートします。運動指導を通して、利用者の生活の質(QOL)向上に貢献したい方にとって、やりがいを感じられる職場といえるでしょう。
なお、記事の後半では、介護施設で働く「リハビリインストラクター」についてさらに詳しくご紹介しています。
スポーツインストラクターになるには?

スポーツインストラクターになる方法は、主に「スポーツ系の専門学校・大学を卒業」「アルバイトとして働きながら経験を積む」「未経験OKの企業に就職する」の3パターンあります。各項目に分けてわかりやすく解説していきます。
スポーツ系の専門学校や大学を卒業する
スポーツインストラクターになる一般的な方法は、スポーツ系の専門学校や大学を卒業して、スポーツジムやフィットネスクラブに就職する方法です。
スポーツ系の専門学校や短期大学の特徴としては、1~2年でスポーツの基礎理論や指導技術などを集中して学べる点が挙げられます。なかには、子ども向けの指導や、ダンスやサッカーなど特定の競技に特化した学科もあります。
一方、四年生の大学では、より長期的に学びながら将来のキャリアを考えたり、スポーツの分野でも活かせる「理学療法士」や「柔道整復師」といった国家資格の取得を目指したりすることが可能です。
スポーツ系の教育機関は全国に多数あるため、自分の希望する進路や学ぶ目的に合わせて、大学や専門学校を選ぶことが重要です。
アルバイト勤務しながら経験を積む
大学や専門学校に通いながら、スポーツジムやフィットネスクラブでアルバイトとして働き、経験を積むという方法もあります。
例えば、最初は受付スタッフとして勤務し、社内研修を受けてインストラクターとしてデビューするケースが挙げられます。企業によって制度は異なりますが、経験を重ねることで、将来的に正社員として雇用される可能性もあるでしょう。
このような働き方は、スポーツ系の学科に在籍していなくてもチャレンジしやすいため、「大学では他の分野を学んでいるけれど、スポーツインストラクターを目指したい」とお考えの方にもおすすめの方法です。
未経験OKの企業に就職する
スポーツジムやフィットネスクラブのなかには、資格や指導経験がなくても、スポーツインストラクターとして働ける職場もあります。入社後に研修を受けられる環境が整っているため、働きながらスキルを身につけることが可能です。
応募時点でスポーツの専門的な知識を持っている必要はありません。ただし、面接時には、仕事に対する意欲やコミュニケーション能力が重視される傾向があるため、「なぜスポーツインストラクターになりたいのか」「ゆくゆくはどのような指導をしたいのか」といった点を自分の言葉で伝えられるように準備しておきましょう。
スポーツインストラクターには資格が必要?

結論からお伝えすると、スポーツインストラクターになるために、資格は必ずしも必要ではありません。
ただし、人の身体や健康にかかわる仕事であるため、正しい知識や指導スキルを持っていることが前提となります。未経験OKの施設に就職した場合も、入社後に研修を受けて、一定の基準を満たした後にデビューする流れが一般的です。
自分で学び資格取得を目指すのであれば、以下のような資格を検討するとよいでしょう。
- アスレティックトレーナー(日本スポーツ協会)
- トレーニング指導者(日本トレーニング指導者協会)
- 健康運動指導士(財団法人健康・体力づくり事業財団)
- NSCA認定パーソナルトレーナー(NSCA) など
その他、全米ヨガアライアンス協会の「RYT200」や、公益財団法人日本水泳連盟の「基礎水泳指導員」など、各分野に特化したインストラクターの資格もあります。
インストラクターに関連する資格は非常に多いため、自分が目指す分野や、就職したい施設に合わせて選ぶことが重要です。
リハビリインストラクターを目指すという選択肢もある

介護福祉施設や介護予防専門のジムで働くスポーツインストラクターは、「リハビリインストラクター」と呼ばれることがあります。
この項目では、リハビリインストラクターの仕事内容や就職先についてご紹介します。
リハビリインストラクターとは?
リハビリインストラクターは、加齢や病気、怪我などにより低下した身体機能の回復や維持を運動指導を通してサポートする仕事です。具体的には、医師や理学療法士と連携しながら、一人ひとりの体調や状態に合わせた適切な運動メニューを提供します。
また、身体的なサポートだけでなく精神的なケアも重要です。例えば、以前のように体が動かせないことで自信をなくしている方に寄り添う姿勢が求められます。
このように、正確かつ柔軟な判断力と共感力が求められるため、将来的にもAI(人工知能)に代替されにくい人間らしさを活かせる仕事といえるでしょう。
関連記事:「スポーツインストラクターは将来性がある?AIに代替されやすい業務と残りやすい業務」
リハビリインストラクターは介護系施設で活躍している
リハビリインストラクターの主な就職先には、以下の施設があります。
- リハビリや介護予防専門のジム
- 介護福祉施設(老人ホーム)
- デイサービスセンター
勤務形態は施設によって異なり、介護職員として正社員雇用されるケースもあれば、業務委託契約を結んで働く場合もあります。
また、研修体制が整っている施設であれば、リハビリインストラクター職が未経験でも就職することが可能です。運動指導に必要なスキルは入社後に学べるため、「知識にはまだ自信がないけれど、人の役に立ちたい」「高齢者を元気付けたい」という強い気持ちを持っている方は、大いに活躍できるでしょう。
元氣ジムではリハビリインストラクターを募集しています

元氣ジムは、運動機能の改善・維持を目的としたリハビリを通して、高齢者をサポートしています。「体を動かす仕事で人の役に立ちたい」「思いやりの心を持って働きたい」そんな、一人ひとりの想いを叶えられる職場です。
入社後は研修制度が整っているため、未経験者・無資格の方でも安心して活躍できます。私たちと一緒に「高齢者を元氣に、そして笑顔に」しませんか?
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