スポーツインストラクターのやりがい・魅力とは?大変なことや向いている人も紹介
2025.05.30

スポーツインストラクターは、トレーニング指導やレッスンをおこない、健康づくりや筋力アップ、ダイエットなどの目的達成をサポートする職業です。
運動指導を通して、お客様の笑顔や成長に出会える点はやりがいのひとつ。一方、体力・精神のタフさや、学び続ける姿勢が求められる仕事でもあります。
今回は、スポーツインストラクターのやりがいや大変なこと、向いている人の特徴について解説します。また、記事の後半では、身体機能の改善や維持を支える「リハビリインストラクター」の業務内容や仕事の魅力もご紹介します。
目次
スポーツインストラクターのやりがい・魅力とは?
まずは、スポーツインストラクターのやりがいや魅力をお伝えします。
お客様の身体の変化を一緒に喜べる
スポーツインストラクターのやりがいの一つは、お客様の身体の変化をともに喜べることです。
例えば「一年前よりも、階段の上り下りで息切れがしにくくなった」や「ダイエットに成功して、久しぶりにお気に入りの服を着ることができた」などの嬉しいお声が届くこともあります。
トレーニングは一回や二回で大きな変化が出るものではありません。だからこそ、努力しているお客様を励まし、支えながら、目標に向かう過程が大切となります。
お客様の中には「トレーナーがついていなかったら、続かなかったかも…」という方もいらっしゃいます。ともに励んできたトレーニングの積み重ねが目標達成に繋がる瞬間は、スポーツトレーナーにとってなによりの喜びとなるでしょう。
エクササイズを通して運動の楽しさを伝えられる
スポーツジムに通っている方の誰もが、もともと運動好きというわけではありません。なかには「子どもの頃から体を動かすことに苦手意識がある」「運動を継続できるか不安」という方もいらっしゃいます。
しかし、運動に前向きでない方であっても、スポーツインストラクターが実施するレッスンに参加したことがきっかけとなり「思っていたより運動って楽しい」「またチャレンジしたい」と感じてもらえることがあります。
このように、運動が健康や美容づくりのための義務ではなく、楽しみになるようサポートできるのは、スポーツインストラクターの仕事ならではです。
とくに、試行錯誤しながら提供したレッスンにリピーターとして参加してもらえたときには、大きなやりがいを得られるでしょう。
お客様から「ありがとう」と直接伝えてもらいやすい
スポーツインストラクターは、お客様と対面でコミュニケーションをとる機会が多い職業です。そのため「ありがとう」といった感謝の言葉を直接受け取りやすい点も魅力のひとつです。
スポーツインストラクターとして働いていると、一人ひとりに合わせたコミュニケーションの取り方で悩むこともあるかもしれません。直接やりとりするからこそ、接し方により気を配る必要もあるでしょう。
しかし、人の役に立っていることをその場で実感できるのもまた、お客様との距離が近いからこそです。
上記のことから「誰かのサポートがしたい」とお考えの方にとって、スポーツインストラクターはやりがいのある仕事といえるでしょう。
エクササイズを通してお客様を元気にできる
運動には、筋力を維持したり、体力をつけたりするだけでなく、心をリフレッシュさせる効果も期待できます。実際に「ネガティブな気分だったけど、運動をしたらすっきりした」という経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
トレーニング指導やレッスンが終わった後、表情が明るくなったり、笑顔になったりするお客様を見ることができるのは、スポーツインストラクターならではの特権です。
とくに「ここに来ると元気になる」「あなたに会うとパワーをもらえる」などの言葉をいただけたときには、大きなやりがいを感じられるでしょう。
参照データ:「厚生労働省|こころと体のセルフケア」
スポーツインストラクターの大変なこと・苦労することは?

スポーツインストラクターはとてもやりがいのある仕事である一方で、苦労する場面もあります。どのような点が大変なのか3つご紹介します。
常に知識・技術を磨き続けなくてはいけない
スポーツインストラクターは、体の使い方やトレーニング方法、栄養のことなどさまざまな知識を求められる仕事です。お客様の目的、年齢、運動経験に合わせて適切な指導をおこなうためには、常に学び続ける姿勢が欠かせません。
例えば、知識や技術の習得を重ねたり、資格を取得することで、お客様に提案できる内容の幅が広がり、より質の高いレッスンやトレーニングを提供できるようになります。
その結果「あなたのおかげで目的を達成できた」「体の動かし方がわかってきた」と喜びの声をいただくこともあります。このように、日々努力をする必要はあるものの、頑張りがやりがいに直結しやすい仕事といえるでしょう。
体力は必須!体調管理もしっかりとする
スポーツインストラクターは、体力勝負な面もある仕事です。レッスンでは、口頭で説明するだけでなく、自らが動いて見本を見せることもあります。スポーツジムによっては、一人のインストラクターが1日に複数のレッスンを担当することもあるため、体力が十分にないとハードに感じてしまうこともあるでしょう。
また、営業時間が9:00~22:00や10:00~23:00など、夜遅くまで営業しているスポーツジムの場合、シフト制での勤務が基本です。そのため、生活リズムが不規則になりやすく、人によってはこの点が負担に感じられるかもしれません。
さらに、健康や美容を目的としてジムに通うお客様をサポートする立場だからこそ、インストラクター自身も「健康でエネルギッシュであること」が求められます。忙しい日々の中でも食事や睡眠に気を配り、体調や健康の管理をおこなうことが大切です。
お客様一人ひとりに合わせた対応が必要
スポーツジムに通うお客様の目的は、健康維持・ダイエット・運動不足解消・筋力アップなどさまざまです。年齢や運動経験、体力レベルも異なるため、スポーツインストラクターには、一人ひとりに寄り添った対応が求められます。
運動の強度やメニューを個別に調整するのはもちろんのこと、話すスピードや、お声掛けの内容といったコミュニケーションにも工夫が必要です。
例えば、トレーニング中の「頑張って」という言葉に励まされる方もいれば、反対にプレッシャーに感じてしまう方もいらっしゃいます。
お客様のタイプに合わせて接し方を変えることで、運動に対して前向きに取り組んでもらえるだけでなく、信頼関係も築きやすくなります。このような対応力は経験を重ねることでも向上させられるため、日々の現場で学んでいきましょう。
スポーツインストラクターが向いている人とは?
スポーツインストラクターが向いている人と聞くと、「コミュニケーション力が高い」や「教えることが好き」などが思い浮かぶかもしれません。
実は、それだけではありません。プロのスポーツインストラクターとして活躍するためには、さまざまな要素が求められます。ここでは4パターンご紹介します。
人に寄り添い、相手の気持ちを考えられる人
一人ひとりに合わせた対応が求められるこの仕事では、相手の立場に立って考える力がとても大切です。お客様の体調や気分はその日ごとに異なります。
場合によっては、決めていたトレーニングメニューを変更することもあります。例えば、いつもよりお客様の調子が出ないときには、負担の少ない内容に切り替えたり、モチベーションの高さに合わせたお声掛けをしたりすることが求められます。
このような柔軟な対応は、相手に寄り添う気持ちがあるからこそできることです。
反対に、スポーツインストラクターが目的の達成にだけ目を向けていると、お客様のモチベーションが下がり、ジムに来なくなってしまう可能性も考えられるでしょう。
体を動かすことが好きな人
スポーツインストラクターは、トレーニングやレッスンを実施する際に、自分が体を動かして動作のお手本を見せる機会が多くあります。
そのため、「運動が好き」という気持ちは欠かせない要素です。とくに「体を動かす楽しさを伝えたい」という気持ちのある方にとってはぴったりの仕事です。
また、フィットネスの分野では、新しいトレーニング方法やAI(人工知能)を活用したサービスが次々と登場しています。このようなトレンドの情報に興味を持ち、知識や技術を吸収して実践できる方もスポーツインストラクターに向いているでしょう。
前向きで元気な人
「前向きで明るい」性格の方も、スポーツインストラクターに向いています。インストラクターの元気は、そのままお客様のモチベーションにも繋がるからです。
反対に暗い雰囲気では、お客様のやる気を引き出せなかったり、不安な気持ちにさせてしまったりすることも…。そのため、接客中は常に笑顔でいることが求められます。
また、スポーツインストラクターの仕事を続けていると、ときには思い通りにいかない場面もあるかもしれません。そのようなときにも、明るく前向きに取り組める方は、着実に成長しやすく現場でも信頼されやすいでしょう。
観察力がある人
トレーニングやレッスンをおこなう際に、お客様の表情や体の動きをよく観察することも、スポーツインストラクターの大切な役割のひとつです。
例えば、レッスン中に「ひざに負担がかかるような動きをしている人がいる」と気づくことで、すぐに安全な動きへと誘導できます。
また、トレーニング中、「顔色が優れない」「元気がなさそう」など、いつもと様子が異なるときには、お声掛けをしたり、メニューの内容を柔軟に調整したりすることも可能です。このように、相手の状態に自然と気を配れる方は、スポーツインストラクターとして信頼されやすく、活躍しやすいでしょう。
リハビリインストラクター職の魅力とは?

最後に、スポーツインストラクターの一種であるリハビリインストラクターについてご紹介します。「身体の動かし方を伝える」という基本的な役割は通常のインストラクターと共通ですが、大きな違いは、その指導の対象となる方です。
リハビリインストラクターとは?
リハビリインストラクターは、主に怪我や病気、加齢などの理由により、身体機能が低下した方々をサポートしています。医師や理学療法士と連携しながら、一人ひとりに合わせたトレーニングをおこない、身体機能の回復や維持を目指す仕事です。
お客様のなかには不安や焦りを覚えている方もいらっしゃるため、運動指導のスキルだけでなく、相手に寄り添い、思いやる心がより求められます。「運動を通して、誰かの力になりたい」とお考えの方に、とても向いている仕事といえるでしょう。
リハビリインストラクターのやりがい
リハビリインストラクターのやりがいは、お客様の日常生活の満足度を高め、その喜びを分かち合えることです。
リハビリを目的としてトレーニングをはじめる方の中には、年齢を重ねるごとに、「できないことが増えた」と感じて心を痛めている方も少なくありません。また、身体を動かすことに対して諦めの感情を抱いていたり、不安を覚えていたりする方もいらっしゃいます。
しかし、トレーニングを続けることで、身体の動きが以前よりもスムーズになったり、痛みが和らいだりと、ポジティブな変化があらわれることもあります。
その結果「遠出を諦めていたけれど、県外の家族に会いにいけた」「妻と歩いていても、置いて行かれるので外出したくなかった。でも、今では妻の前を歩けるようになった」と、感謝のお声をいただくことは、なにより嬉しいものです。
このように、ただ運動を教えるだけでなく、お客様の人生をより豊かにできる点は、リハビリインストラクターならではの大きなやりがいといえるでしょう。
元氣ジムではリハビリインストラクターを募集しています

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